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【WLTCモード燃費とは?】測定方法、読み方、JC08モード燃費との違い、変更点を解説。本当に実燃費に近いの?

2017年から導入されたカタログ燃費の測定方法である、WLTCモード。


これまでのJC08モードに比べると、より実燃費に近い数値が出るといわれています。


今回は、WLTCモードとJC08モードの測定方法や違い、実燃費にどれくらい近いのか?といった情報を紹介します。


1ページでWLTCモード燃費の概要がわかるようになっています。

WLTCモード燃費とは

WLTCモード燃費とは、2017年から導入されたあたらしいカタログ燃費のことで、従来のJC08モード燃費よりも実燃費に近い数値となっています。


市街地、郊外、高速道路といった条件別での燃費も測定され、それぞれの条件下でどれくらいの燃費となるのか、より詳しく知ることができます。



JC08モード燃費では、カタログ燃費の6割~7割くらいしか走らない。という不満の声も多く聞かれました。


WLTCモード燃費とは、より実燃費に近いカタログ燃費を実現するために導入された燃費測定方法です。


WLTCモード燃費の読み方

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WLTCモード燃費は、上の画像の様に、総合燃費が表示され、その横に市街地、郊外、高速道路を走行した時の燃費が表示されています。


総合燃費は、市街地、郊外、高速道路を平均的な使用時間配分として算出されたものです。(若干市街地が多め)


市街地、郊外、高速道路を走る割合は個人差が大きいので、総合燃費を見るよりも、それぞれの道路でどれくらいの燃費が出るのか、市街地モード、郊外モード、高速道路モードの数値を重視した方が良いかと思います。


WLTCモード燃費の測定条件

・エンジンは、全て冷え切った状態から測定を開始する(コールドスタート)

・車両の重さは、車両重量+100kg+同乗者、荷物など(車種により50~100kg程度)

・計測最高速度は100km/h

・計測時間は25分

・計測する距離は15km


WLTCは、WLTPの日本版

海外では、燃費基準の共通化を目指して設定された、WLTPモードという燃費の測定方法があります。


WLTCモード燃費は、WLTPモード燃費の日本版ともいえるものです。


WLTPモードには、低速(市街地)モード、中速(郊外)モード、高速(高速道路)モードに加えて、超高速モードというものがあるのですが、日本の高速道路の最高速度はほとんどが100km/h以下なので、WLTPモードから超高速モードを省いたものが、WLTCモードです。


JC08モード燃費の測定条件

・エンジンは、冷え切った状態(コールドスタート)が25%、暖まった状態(ホットスタート)が75%

・車両の重さは、車両重量+110kg

・計測最高速度は80km/h

・計測時間は20分

・計測する距離は8km


WLTCモードと、JC08モード、測定方法の違い

WLTCモード燃費と、JC08モード燃費の計測方法の違いをまとめると、以下のとおりです。



・エンジン温度
WLTCモードでは、全てエンジンが冷え切った状態で計測する。

エンジンは冷えている時の方が燃費が悪く、カタログ燃費が低くなる。



・最高速度
JC08モードより、WLTCモードの方が計測中の最高速度が高い。

速度が高い方がエンジンに負荷がかかり、高速道路走行時の燃費がより実燃費に近い数値となる。



・車両重量
JC08モードでは、車両重量と運転者の重量しか考慮されていなかったが、WLTCモード燃費では、車両重量と運転者、更に同乗者や荷物の重量として、50kg~100kg重い状態で計測をする。

車両重量が重いほうが、カタログ燃費は悪くなる。



・計測時間
JC08モードよりもWLTCモードの方が計測時間、計測距離が長い。

長いほうが、より正確に測定をすることができる。



以上のような違いにより、JC08モード燃費よりも、WLTCモード燃費の方が数値は低くなります。


WLTCモード燃費と、JC08モード燃費の差

今はJC08モード燃費から、WLTCモード燃費への移行期なので、JC08モード燃費とWLTCモード燃費が両方公開されている車種がいくつかあります。


WLTCモード燃費とJC08モード燃費では、カタログ燃費の数値にどれくらいの差があるのか、両方公開されている車の数値を比較してみましょう。



【トヨタ・クラウン(ガソリンターボ)】
JC08モード燃費・・・12.8km/L

WLTCモード燃費・・・12.4km/L
市街地モード・・・8.7km/L
郊外モード・・・12.6km/L
高速道路モード・・・15.1km/L

数値の差・・・3.2%



【トヨタ・カローラスポーツ(ガソリンターボ)】
JC08モード燃費・・・19.6km/L

WLTCモード燃費・・・16.4km/L
市街地モード・・・12.9km/L
郊外モード・・・16.9km/L
高速道路モード・・・18.2km/L

数値の差・・・19.5%



【スバル・フォレスター(ガソリン)】
JC08モード燃費・・・14.6km/L

WLTCモード燃費・・・13.2km/L
市街地モード・・・9.6km/L
郊外モード・・・14.6km/L
高速道路モード・・・16.4km/L

数値の差・・・10.6%



【トヨタ・クラウン(ハイブリッド)】
JC08モード燃費・・・24.0km/L

WLTCモード燃費・・・20.0km/L
市街地モード・・・17.2km/L
郊外モード・・・20.8km/L
高速道路モード・・・20.9km/L

数値の差・・・20%



【トヨタ・カローラスポーツ(ハイブリッド)】
JC08モード燃費・・・34.2km/L

WLTCモード燃費・・・30.0km/L
市街地モード・・・29.4km/L
郊外モード・・・32.9km/L
高速道路モード・・・34.2km/L

数値の差・・・14%



【ホンダ・インサイト(ハイブリッド)】
JC08モード燃費・・・34.2km/L

WLTCモード燃費・・・28.4km/L
市街地モード・・・25.8km/L
郊外モード・・・29.7km/L
高速道路モード・・・28.8km/L

数値の差・・・20.4%


JC08モード燃費とWLTCモード燃費の差は、車種によって3%~20%と、大きな開きがあります。


WLTCモード燃費は、JC08モード燃費よりも何%くらい低い数値になる。ということは一概に言うことができないので、今WLTCモード燃費が公開されていない車種では、JC08モード燃費からWLTCモード燃費を推測する。ということはできません。



今のところ、多くの新型車がWLTCモード燃費とJC08モード燃費を両方掲載していますが、マツダはWLTCモード燃費のみを掲載しています。

より実燃費に近い情報のみを掲載するという、マツダの姿勢の現れですね。


WLTCモード燃費と実燃費はかなり近い

JC08モード燃費では、カタログ燃費に近い実燃費となるのは、よほど流れの良い高速道路を走っている時くらいでした。


WLTCモード燃費では、市街地モード、郊外モード、高速道路モードと条件別に分けて燃費が掲載されており、それぞれの条件下で、カタログ値の90%くらいの実燃費を出すことはそう難しくありません。



エコ運転に気をつけて走ればカタログ燃費の90%程度。


それほど気をつけずに走っても、80%くらいは出ます。


特に、ストロングハイブリッド(トヨタやホンダのハイブリッド)では、カタログ燃費超えの数値が出ることもめずらしくありません。



JC08モード燃費では、実燃費はカタログ燃費の7割くらいと言われています。


ハイブリッド車ではもっと悪く、6割くらいしか走らない車種もあったのですが、WLTCモード燃費は、実燃費にかなり近い数値になっていると評価することができます。



ただし、これからは各メーカーがWLTCモード燃費の数値が良くなるような車の開発、設計をしてくるでしょうから、今よりは実燃費との差が少し広がる方向に進むのではないかと思います。


自動車雑誌のベストカーでは、WLTCモード燃費と実燃費にどれくらいの差があるのか。というテストを積極的に実施しています。


こういった記事も参考になるかと思います。

bestcarweb.jp

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